先端光量子科学アライアンス

Advanced Photon Science Alliance

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ご挨拶


五神 真

光科学技術は現代社会を支える基盤として大変重要なものとなっています。1960年に発明されたレーザーは光科学に大きな展開をもたらし、その影響はあらゆる自然科学の分野で革新的な発展を支え、その技術は、光通信など現代社会を支える基盤技術となり大きな成果を生み出しつつあります。このような光科学の新しい発展をさらに加速し、科学技術分野や産業分野で革新的な成果を創出することを目指して、文部科学省は「最先端の光の創生を目指したネットワーク拠点プログラム」(Photon Frontier Network Program)を平成20年より10年間の予定で開始しました。我々は、このプログラムの一環として、東京大学を幹事機関とし、理化学研究所、電気通信大学、慶應義塾大学、東京工業大学と連携して、「先端光量子科学アライアンス」(APSA: Advanced Photon Science Alliance、APSA Project)を実施しています。

APSAでは優秀な若手研究者や博士課程大学院生の育成と、「光波の完全制御技術による光科学」をスローガンとする最先端の研究と育成を両輪とする事業を進めて、既存の機関や部局という枠を超えるネットワーク型の研究拠点という新しいスキームの構築を進めています。これにより世界をリードする我が国の光科学研究の拠点を形成することを目指しています。

研究では、最先端の研究に加え長期のプログラムであることを活かして光科学の基盤技術や光源技術を支える材料開拓についても着実に進めることとしています。これらの活動が光科学を軸としたイノベーション創出の核となることを目指しています。

人材育成では、光科学を横串とする研究を通じて産学双方の分野で闊達に活躍する優秀な博士人材の育成を行っています。さらに現代光科学の知見をもとに学理の体系化を進め、光科学を新しい学術として確立して行きたいと考えています。既に成果を上げている人材育成事業(先端レーザー科学教育研究コンソーシアムCORAL、Elementary Teaching Laboratoryなど)や、平成22年度から始まる先端光量子科学国際教育研究プログラムとも協調し、先端産業との協働で、光科学と光源技術の両方を理解し研究を展開できる人材を産学にバランスよく送り出していくことを目標としております。

このサイトではAPSA活動をご紹介しています。本プログラムの活動についてのご理解を頂くとともに、今後ともご助言とご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

平成22年2月
先端光量子科学アライアンス 拠点責任者
工学系研究科総合研究機構光量子科学研究センター センター長
東京大学 教授

五神 真