武田伊織 特任研究員

・研究テーマ

 新しい加工技術による無動力歩行支援装具の開発
 脳卒中の後遺症として歩行障害に悩む患者さんは少なくありません.モーターで歩行を支援する装置も提唱されていますが稼働時間の短さや重さ,価格が壁となり実用化に至っていません.そこで,パラリンピック選手の義足で有名な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のバネ性能と軽さに着目しました.本センターのレーザー技術でCFRPを加工し,使用者の体にフィットし軽量で安全な無動力歩行支援装具の実用化を目指しています.


無動力歩行支援装具プロトタイプ(10%の歩行支援効果があります)



CFRPバネの設計では航空工学の小林訓史教授(首都大),炭素繊維素材の選択では高橋淳教授(東京大),装具支持部の強度解析では鈴木克幸教授(東京大)にご指導いただいています.

・研究助成

公益財団法人JKA 平成30年度 機械振興補助事業若手研究(平成30年4月1日)
“炭素繊維強化プラスチック製の軽量・高強度な歩行支援装具の開発補助事業”
hojo.keirin-autorace.or.jp