東京大学大学院工学系研究科 光量子科学研究センター

Photon Science Center of the University of Tokyo

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小芦G:異なる光周波数の二光子の干渉を実現

東京大学 大学院工学系研究科附属 光量子科学研究センターの小芦雅斗教授は、大阪大学大学院基礎工学研究科、情報通信研究機構(NICT)未来ICT研究所と共同で、広帯域光周波数多重化を利用した大規模量子情報処理の基礎技術である周波数領域のスプリッターを実現し、これを異なる光周波数(異波長)の二光子に適用したHong-Ou-Mandel干渉(HOM)を世界で初めて観測しました。HOM干渉は、従来のコンピューターをはるかにしのぐ性能が得られるとされる量子コンピューターの基本要素で、本成果は従来の空間光回路の集積化に加え光周波数多重化も実現する新しい道筋となります。

本成果は、2016年4月19日(英国時間)に英国科学誌「ネイチャー・フォトニクス」電子版で公開されました。

References

  • Toshiki Kobayashi, Rikizo Ikuta, Shuto Yasui, Shigehito Miki, Taro Yamashita, Hirotaka Terai, Takashi Yamamoto, Masato Koashi and Nobuyuki Imoto,
    "Frequency-domain Hong-Ou-Mandel interference,"
    Nature Photonics (2016)..   doi:10.1038/nphoton.2016.74 [Nature Photonics誌サイト]

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